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 ■ 支笏湖を活性化させたい「福永物産株式会社」

 「僕はやっぱりね親父の跡を継いだからね。また、昔みたいになんとか支笏湖を活性化させたい」。福永物産株式会社社長、福永郷正さんは語った。

 福永さんは支笏湖で5店の飲食店(福永物産、トントン、一休、男爵、湖月荘)と経営し、当協議会の会長を務める。この周辺が観光地として整備されはじめたころから、支笏湖で店を運営している。

 福永物産のスタートは、昭和30年。福永さんの父親が始めた飲食店だった。当時、福永さんは中学校を卒業したばかり。「将来は店を継ぐ」という約束のもと、東京の法政大学に進学。経済学を専攻し、お店の経営を学んだ。「だけどさ、東京で勉強していたってさ、親父の店が忙しい時は支笏湖に戻って手伝ってぐらいだからなあ」と笑う。

 支笏湖に戻った福永さんはその3日後、社長に就任。「いやあ、まいったよ。『後はまかせたって』いきなり親父が引退してさあ」といいながらも、業績を拡大させ、前述の5店舗の経営に至る。

 「でも支笏湖も変わったね。古くから店をやっていた人たちもいなくなった。カニ族なんかがいたころが最盛期だったね」と、福永さんは現状を語る。

 「苫小牧からの路線バスもなくなって支笏湖の状況はきびしい」「でもさ、ビジターセンターができて、支笏湖の一番の魅力である自然がさ、きっちり守られるようになった。ゴミなんかひとつも落ちていないよ。トイレはきれいだし、ガイドのプロもいる。商店街の人間だけだとやっぱり限界があったんだ。そんな今だから、改めて活性化させていけると思う」と夢を語る。

 「支笏湖のみんなで連携して、がんばりたいと思います。みなさん、ぜひ支笏湖にお立ち寄りください」。福永さんの夢は膨らむ。


一店一品紹介
福永さんが経営するレイクサイドキッチン トントンの「ひめます天丼」 950円

 ヒメマスは、陸封型のベニザケのこと。湖の魚だが、臭みがなく、くせがない。トントンのヒメマスの天ぷらは、ぱりっと揚げた衣と、中トロのようなやわらかい身のコントラストがいい。衣の間から、キラキラと光る皮がきれい。シェフ特製のタレも自慢。醤油ベースで甘めにしあげている。「タレを売ってほしい」という人がいるそうだ。

写真をクリックすると大きな写真をご覧いただけます。
レイクサイドキッチン トントン 電話 0123-25-2714
公式サイト 携帯サイト



福永郷正さん。協議会のイベント時は、先陣を切って、作業に取り組む。写真は紋別岳コンサートのときに、参加者へチップ汁を振舞うひとこま。 「また来年も開催しますから、ぜひおいでください」とひとりひとりに声をかける。


「今時期はシカの大群がくるんだよ、商店街に。夜中の2時くらいかなあ?こういう支笏湖の隠れたいいところを見せられればと思ってさ」今年から民宿もスタートさせる。
(写真提供:支笏湖ビジターセンター 荒内久美子さん)